低用量ナルトレキソン(LDN)療法
低用量ナルトレキソン(LDN)療法
ナルトレキソンは30年以上前から麻薬中毒やアルコール依存症の治療薬として使われてきました。ナルトレキソンはオピオイド受容体に結合し、モルヒネなどのオピエートと拮抗することにより効果を発揮します。通常、麻薬中毒治療には1日50mgから200mgが使用されますが、低用量(1.75〜4.5mg)のナルトレキソンの服用により内因性オピオイド産生の増加や腫瘍細胞のオピオイド受容体の増加などの作用を通じて免疫系の調節が行われ、膠原病や癌など様々な疾患の進行を止める作用があると考えられています。
■ 低用量ナルトレキソン(LDN)療法とは?
■ LDNが有効な疾患は?
米国のBernard Bihari医師は下記のような様々な疾患にLDNが有効であると記述しています。
各種ガン: その他の疾患:
膀胱癌 多発性硬化症(MS)
脳腫瘍 ALS(筋萎縮性側索硬化症)
乳癌 アルツハイマー病
膵臓癌 パーキンソン病
前立腺癌(未治療の例) 全身性エリテマトーデス(SLE)
腎臓癌 リウマチ
卵巣癌 クローン病
子宮癌 潰瘍性大腸炎
咽頭癌 慢性疲労症候群
カルチノイド 線維筋痛症
大腸癌、直腸癌 ベーチェット病
グリオブラストーマ 過敏性腸症候群
肝臓癌 強皮症
肺癌(非小細胞癌) サルコイドーシス
リンパ性白血病(慢性) 強直性脊椎炎
リンパ腫 ウェーゲナー肉芽腫症
悪性黒色腫 乾癬
多発性骨髄腫 自閉症関連疾患
神経芽腫
ナルトレキソンは米国では処方箋薬として医師が処方箋を発行しますが、日本国内では製造販売されていないため、医師が米国の調剤薬局へ依頼し入手する必要があります。
かたやま脳外科内科クリニックにて低用量ナルトレキソンの処方を行っておりますので、ご相談ください。
(*低用量ナルトレキソン療法は自費診療となります)
■ ナルトレキソンはどこで処方してくれるの?
■ ナルトレキソンの癌に対する効果
(2004 Dr. Bihariの報告より)
2004年3月、Bihari医師は標準治療に反応しない450例の癌患者にLDN療法を行い 60%以上で有効であったと報告しました。