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悪玉の頭痛(病気が隠れている頭痛)
脳血管障害
くも膜下出血
くも膜下出血は脳の血管にできたこぶ(のうどうみゃくりゅう:脳動脈瘤)が破裂しておこる病気で、悪玉の頭痛の代表です。突然の激しい頭痛、嘔気・嘔吐、意識障害などが特徴です。くも膜下出血は一刻も早い診断と治療受けることが大変重要です。痛みは非常に強いため、通常は救急車で病院に行かれることが多いと思いますが、比較的頭痛が軽い場合には見逃されることもあります。バッドで殴られたような激しい頭痛が突然おこったときには様子を見ず、直ちに救急病院を受診してください。
くも膜下出血の治療は開頭手術と血管内手術に分かれます。開頭手術では出血した動脈瘤を見つけ、金属製のクリップで止めますが、血管内手術では開頭することなくカテーテルを用いて脳動脈瘤をコイルで詰めて出血を防ぐ治療法です。患者様にとり負担の少ない治療です。両方の治療が可能な病院が理想的です。 |
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脳出血や脳梗塞などによる頭痛
脳血管の奇形、脳内出血、一部の脳梗塞などがあります。脳動静脈奇形は先天性の疾患で、痙攣や頭痛、脳内出血で発症します。脳内出血は高血圧その他の原因により脳の実質内に出血するため脳の破壊を伴い、通常は頭痛よりも頭蓋内圧亢進による嘔気・嘔吐、脳の損傷よる麻痺や言語障害、意識障害などが主な症状となります。
脳腫瘍
脳腫瘍による頭痛は主に腫瘍自体が大きくなったり、周りの脳が腫れることによる頭蓋内圧亢進のために生じます。就寝中脳圧が上昇し、朝頭痛で目を覚ますこともあります。腫瘍が脳を圧迫することにより運動麻痺や言語障害、知覚障害などの神経症状を伴うこともあります。
脳脊髄液減少症
脳脊髄液減少症は比較的新しい疾患概念です。脳脊髄を包む硬膜、くも膜に穴があき、脳脊髄液が漏出減少する病態で、主な症状は頭痛、頚部痛、めまい、耳鳴り、倦怠感などですが、その他にも多彩な症状を呈することがあります。交通事故や外傷が誘因となることがあり、一部のむち打ち症や外傷性頚部症候群の原因とも考えられています。脳脊髄液減少症の頭痛の特徴は座位、立位で悪化する頭痛で起立性頭痛とも言われます。治療として自家血を漏出部位の硬膜外腔に注入するブラッドパッッチという治療が行われています。
髄膜炎
髄膜炎には細菌性とウィルス性(無菌性)髄膜炎があります。
髄膜炎の主な症状は頭痛、発熱、嘔気です。これら3つの症状があれば髄膜炎も鑑別診断に加える必要があります。確定診断腰椎穿刺による脳脊髄液の検査です。細菌性の場合、適切な抗生物質による治療が必要です。
その他の疾患による頭痛
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